『美味いだけではお客様は来ない』の巻

集客のイメージ画

本業は飲食業の増田です。

独立する前の話──ある方の紹介で、シェフ兼店長として雇われ「増田さんの好きなようにやってください」と、お店を一軒任せていただいた夫。「好きな料理を出せるぞー!」と、意気込んでオープンさせましたが、現実は厳しかったのです。ひと晩で1、2名しかお客様が来ない日が多々…朝から仕込んでも、食べてくれるお客様がいない。私は妊娠7ヶ月でしたが、夫の様子を見に、毎晩お店に行ってました。

「何でお客様が来ないのかなぁ…」と、メニューを見直したり、外のポップを書き直したり、内装を変えたり、あれやこれや直してみましたが、やっぱりお客様は来ない。料理には自信があるんだけどなぁ…焦っても売上は上がらず、行き詰まった夫が心労で倒れた日も。そして、娘を出産。「さすがに、このままではいけない!」と、ワンコインランチをスタート。しかし、あまりお客様は来ない…。

そんなある日、某勉強会に行き、「今日、コピーライティングの先生に出会った!」と、明るい表情で帰ってきた夫。「その前にやることあるんじゃないの?!」と、半分キレ気味の私。しかし、そこから夫の反撃が始まったのです。その日を境に、夫が読む本、関心ごと、言動が変わり、そして、売上も日に日に上がりました。今までお客様が来なかった理由が、明確になったからです。お客様が来ない理由──それは「この店を知らない」からだったんです。

ここで、「なんじゃそりゃ!(笑)」と思った方、笑えますよね。でも、店の中にいるとなかなか気づかないんです。特に、腕に自信がある方は尚更。