自営業の奥様へ⑩〜悩み〜

最終回のイメージ写真

飲食業の妻、増田です。

娘が先日、インフルエンザにかかりました(私たちには、うつらずに済みました…)。自営業の妻には、不測の事態が生じます。子どもが突然熱を出したとき(当然、旦那は休めない。だから、私が休まざるを得ない)、自分に急用ができたとき(当然、旦那は休めない。子連れ無理なら、身銭を切って外部に頼るしかない)、自分が倒れたとき(当然、旦那は休めない。自分が動けるなら、動くしかない)──正直、たまに腹も立ちますが、、、色んなことに対応しながら、夫が仕事に集中できる道、自分が、ストレスなく役割を果たせる道を、“自営業の妻”である私が作ることがいまの役割です。

そんなこんなで、間があきましたが、前回の続きです。


セミナー事業をスタートした私たち。個人事業主の方に向けたセミナーは、店の定休日を利用して、月に1〜2回ペースで開催しました。手前味噌ですが、夫はもともと話が面白いと評判です(自分の結婚式での挨拶も即興…)。なので、メインで話すのは夫。私は夫が苦手な「考えていることを論理的に整理する」作業を担当することにしました。これは、リクルートの営業マン時代の経験が役立ちました。

  • お客様の課題をヒアリングして、ご納得いただける解決策を提示する
  • 1週間に何十本もの原稿を作成する
  • 目標を達成しながら、周りもフォローする

限られた時間の中で、企画書を作成したり、文章やキャッチコピーを完成させるのは、365日×11年、毎日実践してきました。私が誇れる唯一のスキルです。“走りながら考えろ”と、上司からよく言われていました。いまは私が、全力で走ってる夫に、伴走しながら、横でメモを取る…そんなイメージで、セミナーの資料や広告物を作成しています。無責任に口出ししたり、気まぐれで手伝うなら、別々の職場で働くほうが、家計も夫婦間も安定します。例え夫婦間であっても、しっかりと期限を決め、自分の責任を全うする。そして、そのポジションを自覚することが、自営業を共に営む私としての“決意”です。

私と同じように、“自営業の妻”でいらっしゃる方は、ぜひご自身のご経験を活かしてください。いまは見つからないという方は、私が一緒に探します。独りで悩まないでほしいと、切に思います。


まだまだ、セミナー事業はボランティアです。しかし、静岡の飲食事業を盛り上げたいという経営者の方のご参加が少しずつ増えています。おかげさまで、私たちの熱意が伝わり、今年は、食に関わる経営者3名のコンサルタントをさせていただくことになりました。いまの私たちには、ここで手一杯ですが、これからも全力で続けていきます。

今シリーズ、今回が最終回です。長々と…ありがとうございました!!