飲食業の妻…心得①〜三方よし〜

バランスのイメージ写真

てんびんの詩」という映画をご存知ですか?近江商人の息子が鍋蓋をとおして、商売の“魂”を学んでいく話です。私は、営業マン時代に、新人研修でこの映画を観ました。ご商売をされている方は、バスタオルを持参して、1人でこっそり観てください。清々しい涙とともに、商売ってやっぱりいいな…と思えます。

さて、近江商人といえば【三方よし】──売り手よし、買い手よし、世間良し──私たち商売人は、お客様に対して、きちんと接することは当たり前ですが、夫といつも話していることは、うちに出入りしてくださっている農家さん、食材卸しの方、営業さん…あらゆる方々に対して常に敬意を払うこと。“業者”と呼ぶのではなく、“お取引先様”であったり、その方のお名前で必ずお呼びしています。きちんと挨拶をする。雑な対応をしない。強引な値踏みをしない。スタッフにも徹底しています。

人は自分の鑑です。大事にしてくださる方には、自ずと“大事にしよう”という気持ちになります。商売がうまくいっても、逆に、しんどくなっても、“三方よし=売り手よし、買い手よし、世間よし”のバランスが崩れないように、“支える側”も心しておきたいです。