飲食業の妻…心得② マイナスをプラスに…前編

うつ病の女性のイメージ写真

飲食業の妻、増田です。

今回は少し重い話から。私、前職の新人時代に、鬱病になったことがあります。初めての転職、初めての独り暮らし、初めて住む県、初めての職場…今までできるほうだと思っていた自分が、もっとできる人たちばかりに囲まれ、自分は失敗と空回りの連続…社内でも社外でも「申し訳ございません」を、1日で1年分言っていた気がしました。ヘトヘトになって、マンションの一室に帰れば、話す相手もいない…“寝たらまた明日が来る”と思うと、寝れずに薄暗い部屋でお酒を飲み、次の日遅刻する…という、最悪の新人でした。

ある朝、胃が痛くて、起きれなくなり、這うように病院へいきました。色々検査して、最終的に先生が出した診断結果が「鬱病」でした。私の場合は、初期の段階だったので、自覚して、抗うつ剤を服用し、数ヶ月で症状が落ち着きました。鬱病を克服できたきっかけは、上司や先輩が助けてくださったことも大きな要因でしたが、何よりも…「人と自分を比較しない」という考え方に、自分で気づけたことです。それまでの自分は、周りの人と比較しては「なんで私はできないんだろう」と、自分のマイナスばかりが目につき、できない自分を責めていました。そして、他人からどう見られているか…そればかりに、気を取られていたのです。いまの私から、当時の私に喝を入れるとすれば、「周りばっかり気にするな!まずは、いま目の前にある仕事に集中しろ!」ですが、その頃の私は、都会の雰囲気にのみこまれ、完全にフワフワしていた感じがします。

少し回り道をしましたが、「人と自分を比較しない。私には私の良さで勝負する!」と、気づけたときに、スッと道が拓けた気がしました。では、この経験を“飲食業の妻”として、どう活かしているか?長くなるので、続きは次回にします。