飲食業の妻…心得③ マイナスをプラスに…後編

マイナスをプラスに変えるイメージ写真

飲食業の妻、増田です。

失敗やツライ体験、誰にも言いたくない恥ずかしい体験…誰しもあると思います。ここに蓋をして生きていくか、これをバネにして次に活かすか。


集客ができていない、売上が厳しい店主の口癖──「他の店はどう?」──私も、営業時代に、色々な飲食店さんを担当しましたが、この言葉を聞くと、“売上が厳しいのかな…”──そう感じました。しかしながら、私たちも店を始めた当初は、やっぱり他の店のことが気になり、比較しては一喜一憂してました。以前のお店は、繁華街から外れたビルの2階。しかも急な階段。和食店の内装。狭いキッチン。狭いホール──などなど…ガッツリお金をかけて、外装と内装を凝らしたフランス料理店に比べたら、目につくマイナス点ばかりでした。待っていてもお客様は来ない…広告を打たないと。しかし、広告費をかけられないため、「まずは、手描きでチラシを作ろう」と、キャッチコピーを考え出したときに、ふと、鬱を克服したときのことを思い出しました。愚痴をこぼしても、ため息をついても、変えられない(変わらない)現状は仕方ない。マイナス面を逆手にとって、プラスに言い換えたらいい。

  • 繁華街から外れたビルの2階→喧騒から外れた隠れ家
  • 急な階段→非日常へ誘う階段
  • 和食店の内装→和の空間で気楽に楽しめる
  • 狭いキッチン→料理人を間近に感じられる→食材のロスが少ない
  • 狭いホール→こじんまりとした空間→全体に目が行き届く

こんな風に置き換えていくと、気持ちがクリアになっていき、“この店は繁盛するに違いない”と、根拠のない自信に繋がっていきました(実際、そのときに描いたチラシが大ヒットでした)。マイナスなことばかりを考えると、表情も曇り、行動にもストッパーがかかります。プラスになることを考えると、笑顔が増え、行動にも加速がかかります。自分の強み(プラス)が見えると、他人(他店)のことは、全く気にならなくなります。よって、無駄な時間がなくなります。

「マイナスをプラスに、いかに早く切り替えられか」で、運命は大きく変わる…と、私は信じています。